しゅばのご機嫌

ご機嫌良かったり、悪かったり

犬の話 はじめの1匹編

我が家に来て2週間目くらいの頃。飼い主バカっぷり丸出しです♪

 

 

 

犬を飼うというのは、まったく自分の人生の選択肢になかった。

以前、20代の頃、迷い猫を保護して家猫として飼っていたけれど、

母にだけなついて、私は嫌われていたと思う。

私が声をかけると、「うるさいなぁ」って眉間にシワを寄せて、

かまうなよ と圧をかけてきていた。

シャーッ! は 日常茶飯事。

それでも私は可愛がっていたけれど、8歳で亡くなってしまい・・・

その悲しさから もうペットは絶対に飼わないと決めていた。

 

のに・・・・

それから20年ほどして

まさか 4匹の犬を飼うとは思うことになるとは。

特に犬は苦手。子供のころ手を噛まれたことがトラウマになっている。

疲れて帰ってきて、あのテンションでシッポフリフリされるとかえってシンドイ。

毎日お散歩なんて絶対にできない。

などなど 犬に対してはマイナスな思いばかり。

 

ことの発端は、テレビを見ていて、最近はやりの犬を紹介されていたこと。

犬というよりクマのぬいぐるみみたいな。

茶色のトイプードル。

プードルというと、昔はミニチュアプードルが主流で、

白か黒。独特なトリミングで、おせじにも可愛いと思ってなかった。

甲高い声で鳴くし、ぴょんぴょん飛び跳ねるし。

うっとうしい犬、というイメージ。

もし 何かの間違えで犬を飼うことがあっても

間違えなくプードルは飼わないな。

それが 茶色でちっちゃくて、毛がくるくるしていて。

かわいいったらありゃしない。

「あんなぬいぐるみみたいな犬もいるのね。」と家族で話していた・・・・

数日後

当時高校生だった娘が

「トイプードルを飼いたい。お世話は私がする。

これから先、クリスマスプレゼントもお誕生日プレゼントも何もいらないから

トイプードルが欲しい!!!」と

私に言ってきた。

後日談、娘は絶対に無理だと思ったらしい。

私が犬をあまり好きじゃないこと、とくにプードルは苦手だということを

折々に聞いていたのだから。

 

しかし 彼らは策士。

彼らと言うのは、娘と夫。

二人はしっかりと計画を立てていたのだ。

 

何件もペットショップを見て回り

娘が一目ぼれした2か月の子をすでに予約していたのだ!

なんてことを。

「ともかく 見るだけ見に行こうよ。」ってことで

その子に会いに。

いや~~~もう 可愛いというか 可愛いというか 可愛い!!!

ちっちゃくて ふわふわで。

トイプードルの赤ちゃんの毛のふわふわなことと言ったら。

赤ちゃん特有の匂いも癒される。

それは・・・もう・・・・すぐにでもお持ち帰りしたくなる・・・

気持ちをぐっと抑えて

一度 気持ちを落ち着かせようと そのまま帰宅。

命を預かるのだから、可愛いの一言で買ってくるわけにはいかない。

そもそも ペットショップから犬猫を買うってことに

一抹の倫理を疑う自分。命を物のように売買していいのか・・・的な。

さまざまな思いがぐるぐる。

あの可愛さに打ち勝つ理由は何も無く

いつか来るお別れの辛さをも超えてしまい

1週間後、我が家の家族になっちゃった。

 

犬との生活の最初の一歩。

娘はその犬を「ちゃな」と名付けて

それはそれは溺愛していた。

最後まで「ちゃなだけが可愛い」と言って

お洋服だの旅行だの、ちゃなを連れて出かけてた。

 

ちゃなは非常に神経質な子だったけれど、

頭がとても良い子。

しかし頭が良いというのは時としてズル賢さもあり。

初めての犬飼いとしては、疲れてしまうときもあったり。

気に入らないフードは食べないし。

わがまま になってた。

そりゃー みんなしてあんな犬可愛がりしたら

わがままにもなりますわ。

 

どこに連れて行っても「かわいい~」と言われて。

茶色のトイプードルがまだ旬だったこともあり

よく「抱っこしていいですか」と言われてた。

そんなこんなで

お姫様でわがまま放題なちょっと手のかかる犬になっていった。

 

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今日は 犬のことを書きました。

亡くなって3年半。

だいぶ 悲しみが癒えてきましたね。

こうして、落ち着いて昔を思い返せるようになるとは

思っていませんでした。

時間が心の痛みを薄らいでくれるのでしょうか。

また おりおりに続きを書いていきたいと思います。