しゅばのご機嫌

ご機嫌良かったり、悪かったり

第一アドベントとアドベントクランツ

 

ドイツ語圏では

アドベントと言って 12月24日までの4週間 

日曜日にアドベントクランツに立てた4本のロウソクを

1本づつ灯していきます。

今日はその第一アドベント

1本目のロウソクに火が灯ります。

 

アドベントクランツ

クランツはリースとか花輪とかの意味ですが

ドアや壁に飾るのではなく

天井からつるしたり

普通はテーブルの上に飾り 中央は

リースの周りに等分に4本のロウソクを立てて使います。

 

初めてアドベントクランツを見たのは

ウィーン大学の教室でした。

(ちなみに オーストリア公用語はドイツ語。)

ドイツ語を教えてくれていた先生のお誕生を

みんなでお祝いしようと 計画していたのです。

ドイツ語のクラスには 各国の生徒が集まっていて

私ともう一人の男性が唯一の日本人でした。

彼はウィーンでお菓子作りの修行もしていて

先生とついでに私にも 手作りケーキを作ってくれました。

マサアキという名前しか覚えていないのですが。

当時 あえて日本人の方とはお話しをしないようにしていまいた。

なぜなら ドイツ語を覚えなくなってしまうから。

あの時は賢明な選択だっと思いましたが。

懐かしい思い出です。

アドベントの季節になると

あの時の可愛いケーキを思い出します。

 

そして先生が教室に入って来る前に

アドベントクランツの4本のロウソクを全て火を灯して

その横にケーキを置いて

部屋の明かりを消して待機しておりました。

さぞかし 先生が喜んでくれるだろうと

20名くらいのそれぞれの地域から集まった若者たちは

ワクワクしていました。

ちなみに

先生 若くて 可愛くて 優しくて 面白くて

ブロンドの髪の長い小柄な女性でした。

初めてのドイツ語の先生だったこともあって

鮮明に記憶に残っています。

 

いよいよ

先生が部屋に入ってくると

ビックリした様子で、

ただ 視線が私達ではなくて

アドベントクランツへ向けられていて。

なんだか あせって火を消したのです。

 

そして アドベントクランツの説明をしてくれました。

その時の光景がとても素敵で

初めて出会う本場 カトリックのクリスマスに

とても感動しました。

 

そして 手作りのケーキにとても感動してくれて

とびっきりの笑顔を返してくれました。

忘れられない思い出です。

 

そのころの日本といえば

街中に大きなツリーが飾られることはなく

クリスマスイルミネーションなど無かった時代ですから

華やかなクリスマスに異文化への憧れが膨らんでいました。

 

ちなみに

日本ではひと昔前は、

クリスマスイブには恋人とホテルで過ごすのがトレンドのようでしたが

なんて しょーもないクリスマスなんだろと

上から目線でしたね。

クリスマス 一人が寂しいとか

恋人が居ないと負け組みたいな。

いやいやいや クリスマスの意味 違うでしょ!って。

たしかに

寒いし

一人で華やかな街を歩くと切なくなってくるのかもしれないけれど

そんな時私はいつも

あのドイツ語クラスのアドベントクランツのことを思い出して

ホッコリするのです。

 

って

それだけ思入れのある話なら

写真は当然 アドベントクランツを選ぶだろう~ って話ですが

探すの面倒💦

昔 手作り&撮影したのが何枚からあるのだけど

探すの面倒💦💦

 

なので せめてクリスマス色の写真を。

先日の日比谷ヒルズの館内で撮ったものです。

日本では王道の色あい ディスプレイですね。