しゅばのご機嫌

ご機嫌良かったり、悪かったり

うずらの卵・・・

 

小学校1年生が給食のウズラの卵で窒息死 という

なんとも痛ましいニュースを聞いて

夫のことを思い出しました

 

夫は亡くなる数か月まえに

シャインマスカット(夫の実家から送られてきたもの)を

半分にカットしたものでしたが 喉の詰まらせて

大騒ぎでした。

私が応急措置をして(背中を叩いたり、みぞおちを押し上げたり)

なんとか 息をし始めたのだけど

意識は戻らず・・・

訪問医がすぐに飛んできてくれて

耳鼻科の内視鏡で 喉にへばりついたブドウの皮を取り除いてくれて。

それでも 意識がもどらず・・・

もう 最後だと諦めて、家族全員を呼んでお別れを覚悟していたら

朝 パチっと目を覚ましました。

 

でもそれ以降

どんどん どんどん 固形物が食べられなくなって

どんどん どんどん やせ細っていって

褥瘡ができ始めて

それからの数か月は 一気に衰えていきました。

胃ろうは選択しなかったので

あとは 体力を使いきって 萎んでいくのを

見守るだけでした。

 

重い話ですが

在宅で胃ろうも選択しないとなると

本人もそれを見守る家族も

そうとうな覚悟が必要だと思います。

 

延命措置をしない

自然な状態で最後を迎えるのは

高齢者には それほど長い時間は無いと思うのですが

夫はもともとの体力があったので

見ていて 辛いだけでしたね・・・

それでも最後まで見守ると決めたのだから

どんなに辛くても 最後まで 普通の生活と同じ会話をして

食べれなくても 食事の用意はして(流動食のようにべたべたにしたもの)

最後の会話は

「お味噌汁 飲む?」でした・・・

 

ニュースを聞いていて

あの時のブドウを喉に詰まらせた夫のことを思い出してしまいました。

朝から 暗い話でごめんなさい。

 

でも 私ももう高齢者の域に足を突っ込んだわけで

うずらの卵やブドウもそうだし

ミニトマトや 意外とパンも窒息の恐れがあるらしいです。

一人暮らしの私は 窒息したら だれにも助けてもらえないので

仮にそれで命を落としても 

この家で終わることができたことに 私は満足してるからと

娘には伝えておこうと思いました。

 

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写真は 先日の森林公園。

このシクラメンの原種を撮るのが一番の目的でした。

小さくて 本当にかわいい。

ここから 品種改良を進めて 豪華なシクラメンの花が生まれたのですねぇ。

森の中で本当に可憐でした。